3121 (Prince)

あぁ。。殿下
やっとこのアルバムで帰ってきてくれました。

思えば「PurpleRain」が映画ともに大ヒットして、殿下を知ったのがもう２０年前の話。
それからは「KISS」で最高潮に達してバンドを解散。引篭もりに徹して「BAT DANCE」も大ヒット。徹底的に自己中で攻めに攻めた「Sign of the Times」。そしてワーナーと破格の契約。とここまでが殿下の絶頂期。ちょうど80年代から90年代に差しかかる頃。

以降はこの作品に至るまで混迷の時期。やりたい事は分かるんだけど、かなりマニアックだったり、名前を捨て、果てにはインディーズに走ったりで、さすがのファンもついて行けない感じ。

が、来ましたねー。
「Black Sweat」を聞いた時は鳥肌モンですよ。
聴けば聴くほどに音の緻密さ、計算し尽くされたミクシングに酔いまくり。まさに天才。
そこらのアーチストとは別格という事を再認識させられます。

「Black Sweat」は「KISS」をベースにした音作りだということは想像できるし、そういう意味では特別な新しさはないかも知れないが、他に収められている曲も「Beautiful, Loved & Blessed」など完成度の高い曲がコンパクトにまとまったアルバム。
「80年代までが一番良かった」などと言っていた自分が恥ずかしい。その時期とは音楽の完成度が比べ物にならない。

久々に全米１位になったという事で、
「そういうことだったのね」と殿下はこんな作品を作り続けて欲しい。

思えば殿下、もう５０代。。
恐らく６０になってもこんなんだろうなぁ。
ホンマモンの変態です。