寝台特急「なは・あかつき」

最後のアイドルっぷり

「銀河」と同じく2008年3月14日がラストランの寝台特急なは・あかつき」号。最後を見届けました。
同じブルートレインでもこの列車が無くなるのは悲しくて悲しくて。。涙が出そうでした。
自分の世代ってスーパーカーブームの次はブルートレインでした。その次がガンダム
今、スーパーカーはその気になれば自分で買って大切に乗ることが出来るし、ガンダムはカネになる限り無くならない。
でもこの列車は最後の任務を終えると、解体され鉄屑になる。
子供の頃、親にねだって「ブルトレ百科」みたいな本を買ってもらい、穴が開くくらいずっと見てた。
袋を開けるまで何の列車のものか分からないブルトレシールを駄菓子屋で買って、ダブったシールは友達と交換し合った。
近くの線路を早朝に通過するブルトレ寝台電車を見るために、弟を起こして、走って追っかけた。安物のカメラで写真も撮った。
憧れのブルトレに乗って旅行なんて、当時の自分にとっては夢のような話。
国鉄で北海道のお婆ちゃんの家に行くなら、寝台特急日本海」で青森に行って青函連絡船かな。いやいや「あさかぜ」号で東京に行って「はつかり」号で青森に。。みたいなことを時刻表を見ながら妄想した。
そんな思い出が消えていく。。自分の街を走るブルートレインが消えていく。
21時11分。予想を超える人だかりでJR三ノ宮駅はライブ会場のよう。兵庫県警の警察官も動員され、大声でがなり立てている。
最後の汽笛が鳴り、ゆるゆると目の前を通り過ぎて行く「なは・あかつき」に、後ろにいたおっちゃんが「かっこええぞ!」と大声で声をかけていた。
長い間お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

 「 あかつきの

     向こうに母親

        思い出す 」

お粗末でした。